2012年10月28日日曜日

立位姿勢における体幹筋活動


 図は文京学院大学の中俣先生から教えていただいた私にとってとてもわかりやすい資料でした。教科書に載っている屈曲か、伸展かという両極端にとらえる考え方に対して、 stability modelの図では屈曲と伸展の協調性(同時収縮?)が重要であると述べている・・・と理解していいのでしょうか。

 Feldenkraisの講習会では、「筋活動を伴わない動作を学習することが重要である」と述べていましたが、私のなかでは何となく、この図との関連している要素があるのではないかと理解してしまいました。

 例えばsway standingでは腹直筋が著名なpostureを示す(O Sullivan PB, etal: Effect of  different upright sitting postures on spinal pelvic curvature and trunk muscle activation in a pain free population. Spine31:E707-12.2006)と言われている文献を拝見します

 sway standingによる影響で腰痛をきたす患者さんに、学生レポートでは本来のalignmentやpositionでない場面で体幹屈曲MMT2と検査結果として表れてしまったため、腹直筋の筋力増強訓練をプログラムに入れます。つまり、従来から行われていたconcentricな筋力訓練を行うことになり、本質的な問題から反れてしまうのではないかと思うことがあります(もちろん、良くなるケースもあると思います)。実際にそのケースはむしろ痛みが出てしまうことになってしまいました。でも、学生レポートの形式・検査方法からでは、学生の判断は決して間違いを起こしているわけではないと私は思っています。そのなかで、授業内容や臨床実習での指導方法の難しさに悩んでしまいます。

 授業内容ではできるだけ体験実技をしてもらい、「内観」することを主としています。それを、学生レポート・検査結果でどのように表現していくか。日々患者さんや学生さんから学ばされます。