2014年9月27日土曜日

家族ミラノ療法について

 久々に心理学の勉強会に参加してきました。家族ミラノ療法というもので、普通のカウンセリングとは異なるものでしたが、実際にミラノ療法に触れた私にはとても衝撃的なものでした。もし、興味がもつ方がいらしたら、ぜひ勉強会などに足を運んで頂けれたらと思い、簡単に紹介させて頂きたいと思います。

 1967.8.psychoanalysts at Milan did Marital and Family Therapy.1971.4 of 8 went off to come up new method come up thought strategic method will be good.Relationship between therapist and the family Therapy.Paradoxical relationship.

 これはウィキペディアでも載せてあるようですが、イタリアのミランで精神科医が発展させたものらしいですね。Paradoxicalという観点が重要であることもおっしゃっていました。極端な例ですが、「甘いものを抑えるのが難しいのであれば、逆にどんどん食べなさい」というように指示し、日本人には少し抵抗があるものと思われました。中にはセラピストに強い対抗心がある患者さんや家族がいるらしく、セラピストに言われることと逆のことをしてしまうという意味でもParadoxicalで対応することは重要であるらしいのです。

 Sympathy and reception are important to the counseling.In the family psychology, sympathy and the reception are negative.But not a counselor, it is important that a target person problem solving. This is same important.

 普通、カウンセリングでは受容と共感で対応することを求められますが、この療法では決してその感情を対象者と家族に与えてはならないというものでした。この療法の根底は、対象者を含む家族が問題解決していくというものであり、セラピストの意見はそれを邪魔してしまう強さをもっています。もちろん、カウンセリングでも自分自身で問題解決していくようにアプローチしていくものですが、アプローチの観点が異なっているのですね。


Theme :apastia.Same question to all family’s member.
Who is most worried?Whom did disease find first?Who is pleased with a disease being cured most?This is circular question.Family solves the problem.But Family with a problem has homeostasis.Homeostasis has two things. One is same thing, the other is change thing.These two balance is important

具体的な話になりますが、拒食症の患者さんだとして、それを取り巻く家族全員に同じ質問をしていくのだそうです。誰が最も心配しているか、だれが一番最初に病気に気づいたか、治ったら誰が一番喜ぶか、治ったら家族はどうなるか、などなど。これらを循環的に質問していきます(循環的質問)。これらを繰り返すことによって、自分自身、お互いの考え方、家族構成などみえないものがみえるようになると言います。これには本音をいかに引き出すかにとても難しく思います。特にホメオタシスが存在しているらしく、常に何も変化を求めたくないもの、変化を求めようとするタイミング、この二つのバランスがあり、家族はノンバーバルに理解しているようです。急に変化を作ろうとしてしまうとホメオタシスが崩れてしまうそうです。
上手く伝えられないのですが、これを実際に体験してみると、本当に目にみえない自分や自分を取り巻く大切な人への思いを引き出された感触でした。逆に言えば、セラピストは訓練をしていないと、リスクを高めてしまう可能性が感じられましたが、実際場面ではどうなのでしょうか。



 私たちの生きる社会には、町・地域、学校、職場、宗教、国、世界が背景にありますが、何らかしらの問題となる根底は必ず家族にあると言われていました。家族背景を理解するということは本当に怠ってはいけないもので、また大変難しいものであるということを実感しました。


 
 

2014年9月17日水曜日

CO₂ナルコーシスについて

 前回は低酸素の原因について述べてました。

 低酸素の改善には、注意しなければならない問題があるようです。

 慢性的にCO₂の上昇が続いていると、呼吸中枢である延髄は、低酸素で呼吸ドライブがかかっている状態になります。

 そのため、急に高濃度・高容量の酸素を吸入すると、延髄は勝手に安心してしまい、呼吸を抑制してしまう危険性が出てきます。


 従って、酸素は少しずつ延髄の反応を見ながら吸入していく必要があるようです。お医者様が急に酸素を挙げない理由が、このような点で関連しているんですね。


 延髄にはPaCO₂とPaO₂の影響を受けて呼吸促進をしていますが、この両者との関係を比べると特徴的な所がみえてきます。


 PaCO₂の場合、40mmHgから41mmHgの変化で反応しますが、通常80~100mmHgのPaO₂が60mmHg以下までに下がらないと反応しません。

 つまり、延髄呼吸中枢は、PaCO₂の方が敏感となり、少しのPaO₂減少では反応しません。


 CO₂ナルコーシスの状態が続くと、今度は頸動脈小体がPaO₂に敏感になります(酸素受容体で換気をすることになる)。


 従って、酸素を吸入する場合、60から90mmHgへあげたら、呼吸の抑制を避けるために、再度60mmHgに戻す必要がでてくるようです。