前回のブログで、リーチ動作の話をさせて頂きました。
今回の文献にも前回の内容と共通する重要な部分があると感じたので、紹介させて頂きます。
2つの関節の組み合わせ運動を遂行する際に、その原動力となる主動筋は、両関節周囲にあると述べられています。
ヒトが運動に入る際は、人間の構造上、多関節にわたって全身活動として表れます。
図は上肢のみですが、多関節運動下では、各関節動作の主動筋を一律に考えるのではなく、多様な活動と機能を考える必要があると述べています。
・AとBでは同じ重量をもっても、矢印方向によっては原動力となる主動筋は最大活動を示すとは限らない。
・このように筋活動からみると、主動筋の中には、最大挙上重量に対する割合より低い活動しか行っていない主動筋が存在する→鍛えたい筋に対して有効な負担量になっていない場合がある。
前回のブログの参考も加えることによって、この図も、物を持ったときの傾きや重量変化に対して、多関節に渡り固有感覚情報をキャッチし、脳が筋活動の微妙な割合をコントロールすることで成り立っているものだと私は考察しています。
この文献から考えた場合、学生レポートに必要な検査にMMTがあります。
もし、学生と同じ条件下で評価する立場となったら、今の私でも学生と同じ検査結果と考察の不一致が生じるかと思います。
つまり、MMTの結果だけでは説明ができないことが多いとういことですね。
学生さんを指導する難しさを痛感しています。
参考文献:
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