2021年8月9日月曜日

酸素飽和度について

  さまざまな資料を用いて酸素飽和度についてまとめていきたいと思います。


 まず、生命を維持するためには、エネルギーを消費続ける必要があります。


 それは、細胞が常に分裂し続けるということになるので、その都度エネルギーが必要になります。


 エネルギーを確保するためには、栄養が必要です。


 エネルギーに変換するためには、体温の維持や酸素の供給が必要といわれています。酸素があればあるほど、エネルギー変換は効率的になるようです。私たちのすべての細胞に酸素が必要になるということになります。


 そのためには、呼吸器系、循環器系、ヘモグロビンの協働作業が必要です。このうち、どれを欠いても息苦しくなると言われています。


 私たち作業療法士も、バイタルサインの一環として、呼吸器を測定する酸素飽和度を指標にすると思います(正式にはバイタルサインではなく、検査データであるそうです)。これには、percentageであらわれる数値で判断することが多いです。


 しかし、これだけでは不十分という見解もあるようです。酸素飽和度はどれくらいの酸素とヘモグロビンが結合しているか、その割合として表示されます。


 つまり、酸素飽和度が高くとも低くとも、ヘモグロビンの量によってその見方は変わってきます。


 酸素飽和度が90%前半でヘモグロビン量が多い場合と、酸素飽和度が90%後半でヘモグロビン量が少ない場合とでは、酸素化ヘモグロビンは前者の方が高いこともありえます。


 したがって酸素飽和度だけでなくヘモグロビン量も常に確認していく必要がありそうです。



 当たり前ですが、心拍数や呼吸数等さまざまな視点から対象となる方の呼吸器の状態を判断しなければなりません。その当たり前が私には難しい。



2021年8月5日木曜日

PubMedの使い方について

  PubMedの使い方を熟知しているほどではありませんが、私個人が普段扱う際の方法を述べたいと思います。


 まずPubMedをアクセスし、「Advanced」をクリックします。











 次に実際の検索方法に移ります。

 今回は、「タッチとリラクセーションを含み、ストレスは除外したい」で検索するとします。touchと入れたら、ANDをクリックします。


 






 次にリラクセーションを入れます。その次にNOTをクリックし、ストレスを入れます。すると下記のような結果となります。これでよければSearchをクリックします。


 






 検索結果です。462件ヒットされました。


 さらに論文を年代やPubMed内にあるもの、研究手法等で絞ることができます。





 更に必要な論文を確認しながら絞っていきます。次に下記の「Save」にクリックすると、一気にまとめられたデータを保存することができます。


 私の知っている方法は以上になります。


 文献研究などをする際は、このような方法をとることが多いです。

 

 ただ、英語や研究が不得意な私が使用している方法にすぎないので、もっとすてきな検索方法があるかと思います。

 

 少しでも参考になれば幸いです。

2021年7月24日土曜日

アイデンティティと精神的健康の関連について

 過去のブログ作業療法士の需要と供給についてのところで、アイデンティティに触れました。


 今回私が読んだ論文(田端ら、2012)には、アイデンティティが確立するということが精神的健康をもたらす可能性が示されておりました。


 この論文によると、精神的健康の維持にはネガティブな出来事により自己がダメージを受けることがあっても、そこから立ち直れる「レジリエンス」を備えていることが条件となっているようです。


 例えば失敗体験によるストレスレベルが同じだとしても、ひどく落ち込んでいるときと充実して元気いっぱいなときでは、受けるダメージが異なる可能性があります。つまり、レジリエンスが備わっていれば、どんなストレスにも前向きに対処できそうですし、そもそも捉え方が大きく変わる可能性がありそうです。


 そして、アイデンティティへの認識が重要であればあるほど、主観的幸福感との関連性もあることが示されておりました。


 このことから、アイデンティティの確立は、レジリエンスを高め、主観的幸福感を高める可能性が期待されそうです。


 主観的幸福感が高いことは、おそらく充実した人生を送っているという指標になると思います。


 やはり多くの作業療法士が抱えるアイデンティティクライシスは、今後の自身の人生におおきな影響を与えそうです。どうせ仕事をするなら、充実した毎日を送りたいです。

 

 もちろん、作業療法という仕事に満足できないのなら、一度きりの人生、他にやりたい仕事をみつけた方が、幸せになりそうです。


 次にレジリエンスや主観的幸福感が高いひととの健康寿命との関連性についても調べてみたいと思います。


 いやいや仕事をして、病気になることを想定した高い保険料を払って、病気になるというパターンよりは、楽しく充実した人生を過ごし、いつまでも元気に過ごしていきたいものです。


 現代は仕事に対する捉え方が多種多様になっているようです。資格をとったからといって、必ずしもその仕事をしなければならない、というわけではないと思います。いろんなことにチャレンジすることは、決して逃げではないと思いました。


 当たり前ですが、給料は私たちの生活を支えるうえで大切です。しかし、ある程度の給料をもらい、派手な生活を送らなければ十分に生きて行けそうです(正社員は本当に安定しているのか)。


 高級な給料を求めるのか、安給料でも納得した仕事にありつけるのかどうか、どちらが重要であるかは人それぞれだと思いますが、私の場合は後者なのかもしれません(お金はあればほしいです)。

2021年7月20日火曜日

「揺する」ことの効果について

  私はタッチングの研究を行っていますが、現段階では「ストローク」のみの研究に留まっています。

 

 ストロークの他にも臨床で触れる方法はいろいろあると思います。私の場合は、皮膚のみをgraspしたり、筋をしっかりgraspしたり、皮膚・筋の伸長を促すような触れ方をすることがあります。


 なかでも自然と臨床で実施するのが、「揺する」タッチングです。どの位の強さで、どの位の揺れを引き出すのかについて、全く統一が確立しているわけではありません。これは患者さんによって大きく変わるので、統一性を図ることはかなり難しいです。


 この「揺れ」によって、患者さんの動きが良くなったり、心理的なリラックス効果を得られることを多く経験します。


 この研究はまだまだ少ないようですが、これらの効果の要因として胎児がお腹の中にいるときの「揺れ」と羊水によって刺激される産毛の「揺れ」を思い出しているのではないかという考えもあります(久住、2018)。


 また、揺らすことで、全身の関節や筋も動きますし、それに伴う支持面との接触によって緊張した筋が緩んでくることも考えられそうです。


 先ほどリラックス効果といいましたが、このリラックス効果により、消化・吸収、心臓や呼吸、排便、免疫、ホルモンなどの動きを調整する自律神経の動きが活性化される可能性もあるのではないかと思います。


 様々なメカニズムが複雑に絡み合って「揺れ」の効果が反映されるのかもしれません。私は専門ではありませんが、精神科の患者さんにも提供することに意義があるのではないかと考えております。


 心理的要因と関連しているという頭痛や慢性腰痛の方にもどれほどの効果をもたらすのか気になるところです。

 

 現在課題としている研究を終えることができたら、自律神経指標や心理尺度、エコーなどを用いてぜひ検証してみたいと思います。

2020年5月15日金曜日

肥満、糖尿病が脳卒中に与える影響について

 肥満と糖尿病が脳卒中の機能に強く関連している興味深い報告を拝見しました。




 この研究は脳卒中を呈する約3万人への横断的調査によるもので、肥満と糖尿病が機能障害に与える影響について検証したものです。




 この調査の結果、肥満、糖尿病どちらでも機能障害におけるオッズ比は高かったようですが、両方とも呈する脳卒中の方はオッズ比がより高かったことが明らかになりました。




 つまり、両方の要因を呈する方は、機能障害低下の最大の要因になる可能性が大いにありそうです。作業療法を提供するうえで、生活習慣の介入に着目すべきである、と述べられていました。


 
 脳卒中を呈する患者さんの予後予測にも重要な因子になりそうですね。肥満、糖尿病の筋活動の特徴についても、どのような研究が行われているか探る価値がありそうです。




引用文献:
Bailey R, Serra M, McGrath R. Obesity and diabetes are jointly associated with functional disability in stroke survivors. Disabil Health J. 2020, doi: 10.1016/j.dhjo.2020.100914.

2017年8月25日金曜日

無料統計ソフト HAD 

 研究者にとって、統計ソフトは必須です。





 大学では、spssが主となっていますが、ここですごいソフトに出会えました。spssと同じ、それ以上と言われている無料統計ソフトでその名称はHADです。












 社会心理学の清水先生が作成され、バージョンアップも常にしているようです。統計の素人の私でも非常に使いやすいので、少しだけ紹介したいと思います。












 

 左の図は、まずデータセットに必要な画面です。

 データはでたらめな数字を入れています。例えば、運動をすることで学校の成績がどのように変わるかを検定してみました。








  右図はデータセット完了後の図です。
 見た目もやさしく、ワンボタンでできる図となっていますね。





 
 

 分析をクリックすると、このような図がでてきて、さまざまな分析方法が一発で視覚的に表れます。













 平均の差の検定、つまり対応のあるt検定をやってみました。

 このデータの場合は、有意差があることがわかります。またグラフも自動的に作成してくれます。










 箱ひげ図は、ノンパラメトリックの際に用いるのが望ましいといわれていますが、素人の私にとっては、箱ひげ図は全体像が見えやすくてすきですね。

 箱ひげ図のところにクリックするだけで、左記のような図を作ってくれます。











 以上簡単ですが、HADを紹介させて頂きました。spssもすごいと思いますが、無料ソフトであることから、家でも、どこでも、いつでもできるというのも魅力だと思います。














 また、共分散構造分析(SEM)を用いる場合、spssに加え、Amosも必要になりますが、HADの場合、これ単体で対応が可能となっています。



















 ライセンスがありますので、学会発表や論文等には、必ず下記の引用文献として、載せておくことが必要です。

清水裕士 (2016 ). フリーの統計分析ソフトHAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践における利用方法の提案  メディア・情報・コミュニケーション研究, 1, 59-73.

2016年12月28日水曜日

お正月を健康に過ごすために ~血糖値~

 早いもので、クリスマスも終わり、今年も終わってしまいそうです。

 大学院に行ってはじめて研究というものに触れて、無知だった私にとっては、濃い内容を過ごせた1年であったように思います。

 将来研究者として活動していきたいという思いも持つようになったことは、私にとって視野が広がることにもなりました。

 ただ、日々の臨床はとても楽しくて、自営業という夢も捨てきれません。来年、修士論文にとりかかった後、どんな世界が見えるようになるのか。本当にやりたいことが見つかるのかもしれません。

 そのためには、やはり常に健康でいる必要があります。


 今日の朝羽鳥のモーニングショーという番組で健康と血糖について述べられておりました。

 おせち料理は塩分や糖分の宝庫であり、一番太りやすい時期であると言われています。

 「甘いものがほしい」

 私もいつも思ってしまうことですが、これはすでに脳が糖分を求めている状態に陥っているとのことでした。血糖の変動を少なくすることで、徐々に糖分を求めなくなるというようなニュアンスでのべられていました。

 下の図はその内容のイメージです。
 このイメージ図のように、急に血糖を挙げてしまうと、インスリンの過剰な働きによりもともとのベースラインよりも血糖値が下ってしまうようです。この現象は、結局満足できずに、また糖分を求めたくなるという悪循環を例にしたものです。

 食べる順番にまず最初に野菜から、みそ汁から・・・と言われている意味が分かります。

 今日挙げられていた内容としては、年越しに食べるそばにはルチンたっぷりのねばねば系の食べ物を一緒にとることで、コーティングされ、胃・腸などにおける吸収を妨げられるということです。

 またおせち料理では、酢の物から摂るようにし、血糖値の急激な上昇を防ぐことが期待できるそうです。お餅はできるだけ、やわらかいものよりもかたいもので、消化に時間がかかるものが良いとのことでした。

 また来年も健康でいられるよう、食生活の方も気にしていきたいと思います。