2012年7月6日金曜日

糖尿病は実は環境への適応!?

過去のブログでたまたま糖尿病の話になってしまいました。今回、本を開いていたら糖尿病について興味深い内容をみつけました。あの有名な南雲先生の理論です。せっかくの機会なので紹介させて頂きたいと思います。

糖尿病は「国民病」ともいわれる病気です。戦後、お腹いっぱい食べられる国を目指してきたわが国は、現在では飽食による糖尿病が発生してきています。

縄文人は、現代人よりも視力や嗅覚(犬よりも良かったとか)が優れていたとされています。いち早く敵から身を守ることや捕食するために必要な機能であったからと考えられています。これは環境への適応のひとつとしてとらえられています。

実は、糖尿病も病気というものでなく、環境への適応のひとつであると言われています。自らエサを求めることがなくなってきた現代では、視覚、嗅覚、聴覚といった感覚器官の発達が不必要(退化)になりつつあると述べていました。糖尿病はあらゆる捕食器官が退化していく病気です(糖尿病性網膜症、糖尿病性壊疽など)。

捕食する必要がなくなった人類にとっては、手足や感覚器官だけでなく、ある意味では飽食への急激な環境変化に対する適応といってもよいのかもしれません。つまり、食べたものを脂肪に変えていては追いつけないため、都合の良いように食べても太らない体質へと作りだした。そして、飽食人は、地球上から姿を消していく・・・。

飢餓地域ほど出世率が高く、飽食地域は出世率が低いそうです。糖尿病には子どもをつくるのに必要な機能を低下させるといわれています。これは、ある意味、適応という名の「進化」といってもいいのかもしれません。

腹八分目、腹六分目と言われていますが、これをきちんとケアすることがとても難しい・・・。患者さんに元気を与えられる身体作りのためにも、作業療法士として健康管理を怠らないようにしていきたいと思います。










画像:http://healthy88.com/holistic/cat279/cat283/より


参考文献:

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