大学では、spssが主となっていますが、ここですごいソフトに出会えました。spssと同じ、それ以上と言われている無料統計ソフトでその名称はHADです。
社会心理学の清水先生が作成され、バージョンアップも常にしているようです。統計の素人の私でも非常に使いやすいので、少しだけ紹介したいと思います。
左の図は、まずデータセットに必要な画面です。
データはでたらめな数字を入れています。例えば、運動をすることで学校の成績がどのように変わるかを検定してみました。
見た目もやさしく、ワンボタンでできる図となっていますね。
分析をクリックすると、このような図がでてきて、さまざまな分析方法が一発で視覚的に表れます。
平均の差の検定、つまり対応のあるt検定をやってみました。
このデータの場合は、有意差があることがわかります。またグラフも自動的に作成してくれます。
箱ひげ図は、ノンパラメトリックの際に用いるのが望ましいといわれていますが、素人の私にとっては、箱ひげ図は全体像が見えやすくてすきですね。
箱ひげ図のところにクリックするだけで、左記のような図を作ってくれます。
以上簡単ですが、HADを紹介させて頂きました。spssもすごいと思いますが、無料ソフトであることから、家でも、どこでも、いつでもできるというのも魅力だと思います。
また、共分散構造分析(SEM)を用いる場合、spssに加え、Amosも必要になりますが、HADの場合、これ単体で対応が可能となっています。
ライセンスがありますので、学会発表や論文等には、必ず下記の引用文献として、載せておくことが必要です。
清水裕士 (2016 ). フリーの統計分析ソフトHAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践における利用方法の提案 メディア・情報・コミュニケーション研究, 1, 59-73.