まず心理学でも有名なものとして、エビングハウスの忘却曲線が挙げられます。何らかの学習体験をしたのち、その後その日のうちに復習をするかしないかで、記憶にとどめるのにかなり影響が大きくなることを示しています。私の場合、何かを学習した20分~30分以内に再度確認するようにしています。
生理学や心理学の分野では、記憶のなかで「符号化」というものが挙げられています。ようするに符号化は、記憶として受け取ることを可能にするための符号や表象への情報の変換に関係していて、この働きによって、次の貯蔵につながるようです。記憶が貯蔵されれば、必要な時に「検索」することで記憶を引き出せるようになるということになります。この符号化には、文字を読んだ場合、視覚的な情報のみならず、脳内で聴覚的な符号化というプロセスも伴っているようです。このことから、英語などを覚えるときは、「文字が読める」という条件下での視覚的な情報があるほうが、記憶するのに優位になることが分かります。さらには、声を出すことによって、表出やその自分の声をさらに聴覚的にひろう形となるため、昔から「声を出して覚えなさい」という言葉がなんとなく重要なことであったのだと納得してきます。
このことから符号化していくためには、何らかの概念やイメージができると頭に入りやすいと理解することができました。従って私の場合、勉強する際はまず「勉強の目的・ゴール」を決定します。次に、必ずイメージを頭に浮かべたり、実際に絵や図を書いてから本を広げるようにしています。この手順をおうことで、自然と文献で何を拾いたいかがはっきりしますし、まとめやすくなります。
次に日常生活のタイムスケジュールです。食生活はもちろんのこと、睡眠も重要視しています。睡眠を削ってまで勉強するのは、あまり効率的とは思えません。仕事をやりながら勉強するのはとても大変なので、いかに短い時間で頻度を多くできるかを考えながら実施しています。まずはトイレ。この時に本を読むと不思議と2~3ページは読めてしまうことが多いです。これは一日2~3回実施すれば大体15~20分はできますね。
次に温度低めの半身浴時です。お湯の温度が低めだと物足りなさがでます。でも本を読みながら入っていると自然と身体が温まり、汗もでてデトックス効果にもなります。温めのお湯でゆっくり深部に浸透させることで、夜寝るときの身体を持続的に温めてくれる効果にもなるようです。勉強+健康にもなれるのでまさに一石二鳥です。
仕事から帰ったら、目標は「ノンストップで布団に入る」です。テレビやパソコンをだらだらしてしまうと夜の貴重な時間がなくなる危険性が高いです。あくまで理想ですが、10時前に布団に入り、眠気がないのなら本を読み続けます。私の場合、大体寝れなくても30分読んでいれば眠くなりますね。
そして朝の5時に起きてしまえば、頭はスッキリしていますので、勉強時間にはもってこいです。
以上になりますが、基本は「時間は短く、頻度は多く」です。私は集中力がなく、落ち着きがないのでこの方法でないと取り組めないからです。また、時間を短くすることによって、集中力がさらに高まり、例え忙しい時でも苦になりません。
勉強方法は人それぞれで参考になるかは分かりませんが、もし共感できる方がいたら幸いです。
参考文献: